こんにちは、ファッションブロガーのRyodaiです。
街で颯爽と駆け抜けていく自転車乗りを見て、何かお洒落な自転車が欲しいなと思ったりしませんか?
僕は服に合う自転車が欲しいと思ったのがきっかけで、スポーツ自転車を買いました。
ママチャリじゃない自転車が欲しいけど、どのスポーツ自転車にどんなメリット&デメリットがあるのかよく分からない…
という人に向けて、街乗りのお洒落自転車の代表格である、「シングルスピード」と「ロードバイク」について、ロードバイクに対するシングルスピードのメリット&デメリットという形で説明していきます。
「シングルスピード」と「ロードバイク」の違いは?
シングルスピードは、変速がついていない自転車のことです。
一方でロードバイクには変速機が付いており、ロードレースで競技用として使用されます。
シングルスピードのメリット
シングルスピードは故障が少ない
シングルスピードにはそもそも変速部品がついていないため、変速部品周りの不具合が起こりません。
一方でロードバイクには変速部品が付いており、変速部品は非常にデリケートです。
転倒やどこかにぶつけるなどで衝撃が加わってしまうと壊れやすいのはもちろんのこと、チェーンのポジションを機械的に動かして、違うギアに噛み合わせることによって変速するため、使用し続けているとどうしても狂いが生じてきます。
ここで、よくある勘違いとして、シングルスピードは全体的に故障しにくいと思い込むことが挙げられます。
確かに変速部品の観点での故障はありませんが、タイヤのパンク、スポークの曲がり、チェーンの劣化、ブレーキの不調等、その他の故障はロードバイクと同様に起こります。
しかし、ロードバイクの故障というと変速周りが主であるため、シングルスピードはロードバイクに比べて故障しにくいと言ってよいでしょう。
変速周りの故障や不具合は、初心者が見てもよく分からないことが多く、かつデリケートで発生頻度も高めなため、スポーツ初心者が街乗り用途で使うならば、シングルスピードの方が気楽かと思います。
少々乱暴に扱っても、そう簡単には不調を起こしません。
また、通勤で使う場合も、通勤中に故障して会社に遅刻するなどがあってはならないため、シングルスピードの方が安心だと言えるでしょう。
シングルスピードはシンプルでスタイリッシュな外観
変速部品がないため、見た目がとてもすっきりしています。
極限まで無駄を削ぎ落とした、自転車本来の形という印象を受けます。
このシンプルさに目を付けた若者が、2008年前後にシングルスピードを街で乗り回し、「ピストブーム」を巻き起こしました。
このピストブームで使われた自転車は、シングルスピードのくくりの中の、「ピストバイク」と呼ばれるものです。
ピストバイクは、変速無しに加えて、ペダル(正確にはクランク)の動きと後輪の動きが完全に連動しています。
普通の自転車であれば、坂を下っているときは、ペダルは動かさずに固定していると思いますが、ピストの場合は後輪とペダルが連動しているので、ペダルが勝手に回ります。
また、ペダルを逆回転させれば、逆方向に進みます。
この性質があるため、ブレーキが取り付けられていませんでした。
つまり、ペダルの動きをロックすることで後輪の動きもロックし、自転車を減速させるという使い方をしていました。
これによってブレーキまでも省くことが出来たため、ピストバイクはシングルスピードよりも更にシンブルな外観になっています。
ちなみに、今では公道を走る際のブレーキ取り付けはマストとなっています。
このように、シンプルな外観がスタイリッシュで、ファッションに馴染みやすいです。
定番で人気のシングルスピードに、Fujiというメーカーのfeatherがあります。
フレームはクロモリという重いが強度がある材質のため、チューブを細くでき、デザインもシンプルなため、街乗り自転車としてのスタイリッシュさが存分に発揮されています。
ストリート感もあり、分かりやすいカッコ良さがあります。
【2020年モデル】FUJI(フジ) FEATHER(フェザー)Matte Green(マット グリーン)【プロの整備士による整備組付済】シングルバイク
シングルスピードは部品点数が少なく、安くて軽い
シングルスピードには変速部品が付いていないため、その分完成車としての価格が安くなる傾向があります。
目安としては、変速部品以外が同等スペックのロードバイクに比べて、おおよそ2割程度安くなるイメージです。
ちなみに、ロードバイクは競技用自転車のため、ハイスペックなフレームや部品が多く、全体的な価格帯はロードバイクの方がだいぶ上です。
そのため、シングルスピードとロードバイクのそれぞれの選びやすい(種類が多い)価格帯が異なります。
シングルスピードであれば8万前後、ロードバイクであれば15万前後がおおよそのボリュームゾーンです。
部品点数が少ない分、重量も軽くなります。
軽さは巡航速度(長時間キープするスピード)にはさほど影響しませんが、漕ぎ出しの楽さに影響してきます。
自転車との一体感があるシングルスピード
ロードバイクは変速出来るようにするために、チェーンが長く、遊びも多めにとってあります。
しかし、シングルスピードはチェーンが短く遊びも少ないです。
そのため、ペダルを回すとそれによって自転車が進んでいく一体感を味わうことができます。
自転車が自分の体の一部になったような感覚になり、乗る事自体を純粋に楽しむことができます。
一体感があるため、自分の相棒と思える気持ちも、シングルスピードの方が強くなる傾向がある気がします。
変速を考える煩わしさから解放される
ロードバイクに乗っている人でも意外と気づいていないことかもしれませんが、今ギアがどこに入っていて、重い方と軽い方にそれぞれあと何枚あるということを考えてしまい、それが無意識のうちに軽いストレスになります。
シングルスピードは変速がないので、余計なことは考えずに漕ぐことだけに集中できる楽さがあります。
カスタムで個性を出しやすいシングルスピード
ロードバイクは競技用の自転車のため、見た目で遊ぶような部品が少なく、基本的にどのメーカーも黒中心のスポーティーな部品が多いです。
一方でシングルスピードは街乗りで使われる自転車のため、カスタムパーツの見た目のバリエーションが豊富で、カラフルなもの、クラシカルなもの、シックなもの、スポーティーなもの等、色々あります。
ファッションの雰囲気に合わせてカスタムし、個性あふれるお洒落な自転車にしやすいです。
シングルスピードのデメリット
シングルスピードは長距離に向かない
ロードバイクの乗り方のコツとして、ケイデンス(1分間のペダル回転数)を一定にすることで、効率良い動きにし、脚の負担を軽減するというのがあります。
つまり、スピードが遅いときにはギアを軽くし、速くなってきたらギアを重くするということです。
しかし、シングルスピードはギアが1つなので、どうしてもスピードに乗るまではケイデンスは低めになってしまい、また疲労度によってケイデンスが一定になるようにギア変更をすることができません。
そのため、効率の良いペダリングが難しく疲労がたまりやすいため、長距離には向きません。
その人の体力にもよりますが、目安としては、20km以上であれば疲労度の差を体感できると思います。
シングルスピードは漕ぎ出しが重い
街乗りで使うとなると、信号でのストップ&ゴーが頻繁にあります。
シングルスピードは漕ぎ出しが重いため、発進の度にすぐにスピードに乗りにくい不快感を味わうことになります。
一方でロードバイクを使う場合は、信号で停止する前に、軽いギアに落としておきます。信号が青になったら軽いギアから漕ぎ始め、スピードが乗っていくに従ってなめらかに変速していきます。
また、障害物や人の近くを通るときも、直前にギアを軽くして、通過後にまたなめらかに重くしていけます。
信号や障害物があっても、ケイデンスを一定に保つことが出来るのです。
このように、シングルスピードはロードバイクに比べてスピードに乗るまでが辛いです。
シングルスピードには舗装路最速の称号がない
人力での舗装路最速の乗り物はロードバイクです。
ロードバイクは最速にするために形状、部品、材質を最適化した結果、今のあの見た目になっています。
そこには機能美があり、ロマンがあります。
街乗りであってもオーバースペックであっても、とことん機能的なものを使うという贅沢さは、シングルスピードには無い部分です。
あえて街乗りで本気めなロードバイクを使ってしまうというのも、逆にカッコよくてファッションとしてありなのではないかと思ったりします。
FUJI フジ 2019 NAOMI ナオミ ストームグレー
以上です。
シングルスピード、ロードバイクそれぞれのメリット&デメリットを挙げましたが、どちらを選んでも、素晴らしい自転車であることは間違いありません。
色々と意見は参考にした上で、自分が気に入った自転車を選び、楽しく自転車に乗れることが一番だと思っています。
良い自転車ライフを過ごしていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。